アロエは、キリストの遺体保存にも使われた薬草です

アロエ(ALOE)はユリ科、和名(国産種)はキダチアロエです。花ことばは「苦痛、悲痛、迷信、あなどり、情愛」。葉にトゲがある外見と、薬効の両方の意味からきているためでしょう。
アロエの歴史はかなり古く、エジプトのミイラの膝の間から発見されたパピルスに、アロエについて書かれていたという記録があるほどです。日本には鎌倉時代に伝来し、明治時代には「蘆薈丸(ろかいがん)」という万能薬として売られていたほどです。
旧約聖書『詩篇・第45篇』には、「あなた(王)の衣は、みな没薬、蘆薈(ろかい)、肉桂で、良い香りを放っている」という一節があります。この「蘆薈」というのが、アロエのことなのです。ほぼ同じ原料を混合した香料は、ヘブライの習慣として、キリストの遺体を保存するのにも使われました。
また、旧約聖書時代の高級売春婦は、アロエの香料をシーツにしみこませて使い、客をもてなすのがたしなみでした。

アロエ使用法・これさえあれば「医者いらず」

アロエは、とげのある肉厚の葉が特徴で、皮をむき、葉の内部のゼリー状の部分を使います。これをそのまま食用にしたり、傷口に貼ったり、葉を乾燥させて服用したりします。
アロエの薬効は、殺菌作用、やけど・日焼け、すり傷・切り傷、虫さされ、便秘、胃粘膜の強化、二日酔い、歯痛など実にさまざま。「医者いらず」の異名をもつのもうなずけます。
アロエは、ゼリー状の部分をさっとゆでて、そのまま食べたり、サラダやヨーグルトに混ぜたりします。国産種のキダチアロエはさっぱりした食感、キダチアロエより肉厚の葉をもつアロエベラは、少しぬめりのある食感です。
ホワイトリカーと氷砂糖に漬けたアロエ酒、アロエジュースなどにすると、苦味がやわらぎ、飲みやすくなります。

アロエの使い方・作用が強いので、妊婦さんは要注意:

アロエは精油ではあまり用いられず、生葉か、葉を乾燥させたドライハーブを使います。アロエの生葉を絞って塗れば、ニキビ、ひび・あかぎれ、水虫、痔などに効きます。ドライハーブは便秘などに効果抜群。
ただしアロエは作用が強いので、服用する場合、使用量をきちんと守りましょう。
また、生理中、妊娠中の人は内服しないこと。むかし、西洋ではアロエは堕胎薬としても使われていたそうです。くれぐれもご注意を!

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