フェンネルの冠は、ローマの剣闘士の頭上を飾りました

フェンネル(FENNEL)はセリ科、和名はウイキョウです。花ことばは「力量、賞賛に値する」。
古代ローマの剣闘士たちは、フェンネルを食物に混ぜ、強壮剤として使いました。そのため、試合後の剣闘士には、フェンネルで作った冠がかぶせられたそうです。
ギリシア神話では、神々の世界から火を盗み、人間に与えたといわれるプロメテウスが、フェンネルの茎に火を移して運んだといわれています。
また、ヘビが体をこすりつけると脱皮しやすくなるため、フェンネルはヘビの好物だといわれ、シェイクスピア『ハムレット』にもこの言い伝えが引用されています。

フェンネル使用法・別名「魚のハーブ」です

フェンネルは、とくに魚に合うといわれ「魚のハーブ」の異名をもちます。古くから、「魚から出る粘液を吸収する」という言い伝えがあります。
フェンネルの薬効は、消化を助け、胃を元気にします。眼にもよい効果があります。また、体内のよぶんな水分を出し、便秘を治すため、古代ギリシアの昔からダイエットに利用されました。
フェンネルの生葉は、噛むと口臭を消す作用もあるので、インド料理店などで食後に出されることもあります。
ロシアでは「ウクロップ」と呼ばれ、ボルシチなどの仕上げの彩りに使われます。葉を粉末にしたものは、中華料理で使う混合スパイス「五香粉」に加えられます。
フェンネルは、おもに茎や葉を使いますが、種(フェンネルシード)も利用されます。とくにドイツの代表的キャベツ料理「ザワークラウト」には欠かせないスパイスです。

フェンネルの精油の使い方・妊婦さんは気をつけて:

フェンネルは古代から「すべての体液の流れをよくし、心身を浄化する」といわれ、化粧品として使われていました。
フェンネルの精油は、健胃・便秘解消など、とくに消化器によい作用があります。ストレスをやわらげ、心をしずめる作用もあります。
フェンネルの精油で化粧水を作れば、シワとり・お肌のひきしめなどに効果があります。
フェンネルはまた、生理不順や更年期障害など、女性特有の悩みにもよく効きます。ただし、生理不順に効くということは、通経作用があるということ(生理をうながす作用があるため、流産の心配がある)。このため、妊娠中の人は使用を控えた方がよいでしょう。

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